第53回 日本糖尿病学会関東甲信越地方会
会長:粟田 卓也
(国際医療福祉大学病院 糖尿病内分泌代謝科)
このたび第53回日本糖尿病学会関東甲信越支部地方会を担当させて頂くことになり、大変光栄に存じております。
第53回の本学会は2016年1月23日(土)に、前回と同じく横浜で開催致します。日本糖尿病学会の支部として最大の会員数を擁する関東甲信越支部は着実に発展を続けており、宇都宮一典支部長の下で開催された前回の地方会の参加者数は3,000人以上にものぼりました。演題数も259演題に増加し、これは私自身が事務局を担当しプログラムを作成した7年前の第45回地方会と比べて100演題も増加しています。
本学会は症例報告を中心に糖尿病診療のさまざまな問題を討論する場として発展してきましたが、最近ではコメディカルの方の発表も増加し、多職種間での意見交換を行うことのできる大きな機会となっております。今回の学会でも、そうしたこれまでの伝統を継承し、皆様からのご発表と意見交換を中心としながら、年々選択肢が増えている糖尿病治療の最新情報についてのさまざまなセミナーやシンポジウムを企画します。また、「専門医更新のための指定講演」は前回と同様に1月24日(日)の午前に集中して行う予定です。今後、支部長、支部幹事、評議員をはじめとして多くの方々のご意見を頂きながら、充実した会となるよう全力を尽くす所存です。
糖尿病診療は著しく進歩し、種々の新薬の登場はもとより、ライフスタイル改善のための糖尿病教育や食事療法・運動療法についても変革が起こりつつあります。さらには、先進技術として登場した持続血糖モニター(CGM)はすでに普及しつつあり、人工膵臓の実現に向けてインスリンポンプ療法は進歩し、再生医療を見据えた膵・膵島移植の推進も図られています。本学会では、会員の皆様が新たな時代を迎えた糖尿病診療について議論し、糖尿病治療薬の最新情報を共有し、先進療法の息吹にも触れることができるよう祈念しております。皆様方のご参加を心からお待ち申し上げます。
2015年 6月吉日